
NT-proBNPを郵送で検査できるサービスがあります。
NT-proBNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント:N-terminal pro-brain natriuretic peptide)は心臓が出すホルモンで心機能が低下し心臓に負担が掛かると血液中に分泌されます。
数値が高いほど心臓の負担が大きくなり拡張型心筋症などによる心不全の度合いを測る指標として用いられているようです。
また生活習慣病である高血圧・糖尿病・脂質異常症、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患でもNT-proBNPの値が上昇します。
これらの病気のリスクをNT-proBNPで予測できます。
今回はそのNT-proBNPを郵送で検査できるサービスを受けてみたので、やり方や精度に関してレポートしてみます。
NT-proBNPが郵送で検査できる
NT-proBNPを郵送検査しているのはGME医学検査研究所です。
以下より申し込むと検査キットが届きます。
→ NT-proBNP検査

以降のページでは採血の方法などで実際の「血」が画像に含まれます。苦手な方は無理しないでサイトを離れてくださいね。
検査キットの中身
箱状のキットを開封すると中身はこんな感じになります。
採血の道具を始め検査申込書や採血のやり方、返送用封筒などが同梱されています。
採血に使用する道具は上記のものたちです。
検査のやり方
これが採血管でこれに血を入れます。
採血管の蓋を開けてロートを装着し採血管立てに立てます。
採血する指を圧迫用テープで巻いて1分ほど待ちます。
ランセットのキャップを外します。
指を消毒綿で拭き、よく乾かしてからランセットを指に押し当てます。
ランセットを当てたところに穴があき血が出てきます。
指先から血を絞り出して採血管に入れます。
採血管にある線以上に採血できたら終了です。

お疲れ様でした!
出血した部分に絆創膏を貼ります。
ここからは発送に準備です。
血液専用返送袋に採血管を入れます。
検査申込書に必要事項を記入します。
裏面には問診票がありますので、必ず記入しましょう。
検体(血液)と検査申込書を返信用封筒に入れます。
あとはポストに投函するだけです。

これで作業は終了です!
ホントにお疲れ様でした!
検査結果
検査結果は2つの方法で確認できます。
- 郵送での確認
- インターネットでの確認
郵送では以下のような封筒が送られてきて、中に検査結果報告書が同封されてます。
インターネットでの確認は指定のURLにアクセスし検査申込番号とパスワードを使ってログインします。
検査申込番号はキットに同梱のNT-proBNP検査説明書に記載されてます。
パスワードは検査申込書に記入したあなたが決めたものです。
以上の方法で検査結果が確認できます。
検査の精度
検査の精度はどの程度なのでしょうか。気になりますよね。
今回の郵送検査での私のNT-proBNPは183でした。
このキットでの検査のおよそ2週間前に大学病院にて検査した時の値が254でした。
検査結果では差異があるもののNT-proBNPは125~300では
「前心不全(心臓機能障害があるが心不全症状・兆候がない)または心不全の可能性がある」
とされているので数値での差はあるものの判定範囲としては大差がないと思いました。

検査の精度には問題がなさそうだと思っています。

痛みはあるの?

正直痛いです!
ランセットから針が出て指先に刺さることで出血するので痛みを伴います。
裁縫してるとき縫い針を指に刺したことがある方は想像できると思いますが、それよりは痛くないかなって感じです。
少しだけ痛いですが一瞬です。
それより意外に苦労するのが血を絞り出すことでした。
採血管の目印の線まで絞り出すのは割と大変かと思うので辛抱強くやってみてください。
まとめ

今回はNT-proBNPを郵送で検査できるサービスについて解説しました。
心臓の具合を血液検査で判定できることは拡張型心筋症になるまで知りませんでした。
また日常の生活で心臓に負担が掛かってるなんてことは病気を発症するまでは全く想像もしていませんでした。
心臓には想像以上の負担が掛かっていますが、何らかの病気を発症するまではほとんど自覚症状がありません。
生活習慣病の増加と高齢化によって心不全パンデミックが予想されています。
心臓の具合を一度は確認してみるのは重要ではないかと思います!
近所の内科や循環器内科のクリニックに行って血液検査をしてもらいNT-proBNPの数値を出してもらいましょう。
なかなか病院に行くのが難しいと言う忙しい方は、この郵送で検査できるこのキットが有効かと思います。

コメント
こんなんあるんですね。
勉強なります。
普通のBNPでしか検査したことないのでNT-proBNPの方が気になるところw
店長さん、おはようございます!
コメントありがとうございます!
忙しくて病院とか行ってられないって人は利用してみてもいいかもしれませんね。お高いですけど(汗)
会社員とかなら通常の健康診断の血液検査で検査必須にすればいいのにと思います。
でも検査費用が高くなるのかな?…
あと採血の本数が一本くらい増えそうw
BNPとNT-proBNPの違いは前に調べたけど、なんだか腎機能との関連やらどちらかが検査が容易だ、など違いがあったはずなので、また改めて調べておこうと思います!