拡張型心筋症の治療方法の一つとして注目されている「iPS細胞由来の細胞シートの治験」について今回は話してみようかと思います。
私はもともと治験に興味があり、治験の募集をしているサイトのメルマガ登録したりして情報を集めていました。
今回そのメルマガにて「iPS細胞由来の細胞シートの治験」の情報を知り応募してみようと思いました。
タイミングよく通院があったので主治医に治験に関して相談してみたので記事にしておこうと思った次第です。
治験とは
「治験」とは、新しい薬や医療機器、またはiPS細胞などを用いた最先端の治療法が国の承認を得て一般に普及するために必要な「臨床試験」です。
これまで治せなかった病気の特効薬や心機能を回復させる「心筋シート」のような革新的な治療法も、この治験を通じて「安全性」と「効果」が厳格に証明されなければ実際に患者に使用することはできません。
治験は厚生労働省が定める厳しい国際基準(GCP)に則り、参加者の安全と人権を最優先に守って行われます。
単なる試験ではなく
「現在の治療では解決できない課題」を乗り越え次世代の標準治療を創り出すための極めて重要なプロセスです。
治験に対する私の考え
もうすぐ59歳という年齢を迎え、子供たちも春から大学3年と大学1年生。
子供たちの背中を見送る今、私は自分の人生の「次の一歩」を静かに見つめ直しています。
親としての責任をひと通り終え(終えたつもりです)残された時間で何ができるのか。
その答えの一つとして私は「治験への参加」という道に強い意義を感じていました。
実は拡張型心筋症を発症した当時(55歳時)から自身の体を使い医療の発展に貢献出来たらなと密かに考えていたのも事実です。
何故なら「拡張型心筋症」には確立された根本的な治療法が少なく、多くの患者が不安の中で日々を過ごしています。
私のようなオッサンならともかく、産まれて間もない小さな子供であったり、働き盛りの現役世代にとってはとても重荷になる病気です。
しかし医療の世界では今iPS細胞を用いた心筋シートや心筋球のような再生医療をはじめ、目覚ましい技術革新が起きようとしています。
これらの新しい治療法がいつか「当たり前の治療」として普及するためには、必ずどこかで誰かがその有効性を確かめるプロセス、すなわち「治験」を経なければなりません。

「自分の体を使って将来ある子供たちや若い世代の役に立てるかもしれない」
そう思うと病は単なる苦しみではなく未来の誰かを救うための「希望の種」に変わります。
私が今新しい治療法のデータの一部となることで、10年後、20年後に同じ病で悩む子供や若い世代が笑顔で未来を描けるようになる。
それは一人の人間として、そして親としてこれ以上ない社会貢献の形ではないかと考えていたのです。
iPS細胞由来の細胞シートの治験

iPS細胞由来の細胞シートの治験の情報は登録していた「生活向上WEB」のメルマガでしりました。
先月、2026年1月の中旬くらいだったと思います。
細胞シートと言うことは多分「心筋シート」なんだろうな~
東京で心筋シートってことは、あそこの大学病院かな~
限られた情報の中で漠然と想像してました。
心筋シートを装填する手術をする。
およそ1年くらいかけて評価する。
自費負担はあるのかな?
金銭面の不安はいつもあります。
入院期間はどのくらいだろう?
上手く行かなかったらどうなるんだろう…?
色々と疑問も生じたので、これは主治医に見解を聞いてみよう。
素人判断ではなく専門家の意見を聞くのは大事。

ちょうど定期通院のタイミングなので主治医に治験について聞いてみることにしました。
主治医による解説
主治医に相談した内容は以下の2つ
①iPS細胞由来の細胞シートの治験についてどう思うか
②私が治験に申し込んだとして対象者になれるかどうか
主治医からの回答、解説は以下のようでした。

まず②に関してはそよかぜさんの現在の状態では対象にならないと思います。
治験は重症患者向けのケースが多いので、今の心臓の数値や心不全の状態では治験対象になる可能性は低いと思われます。

①に関しては私の立場で言っていいものかどうか…
仮に私の親族が今、細胞シートの治験をやると言ったら私は薦めないと思います。
現時点で拡張型心筋症の治療方法は色々と研究が進んでいますが、現在でも一番確実な治療方法は人工心臓の装着です。
他の最先端の治療法は良いデータも出ているけどそれだけじゃないのも現実です。
なので現時点では私はお薦めできないと思っています。
そよかぜさんの場合は今の投薬治療を続ける方がいいでしょう。
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主治医が薦めないという限り私が応募しても先生がいい顔をしないのは困るな~
今の病院は私が自ら進んで選んで転院した経緯もあるので、主治医への信頼は絶対だと考えています。
今回の結論
治験に対する私の考えは、前述した通り「誰かの役に立ちたい」
そういう考えであり今もそれは変わりません。
ただ一方で寿命を左右するかもしれないリスクは背負えない…
多少のリスクは承知の上、のはずなんだけど
生き続けていることに私の生存意義もあるわけで。

結論としては今回は治験の申し込みはしない。
と言うことにしました。
複雑です。
(追記)
iPS細胞由来の細胞シートに関しては2026.2.19の報道によれば世界初のiPS細胞製品として厚生労働省が承認したと発表されました。
記事内に記載されてますが治験人数は8例ということです。
8例って…ちょっと心許なく感じる数だなと思うのは私だけでしょうか…
なので厚労省の承認が下りたとしても、もっと多くの治験実施を検討しているのかもしれません。
または生活向上WEBでの募集自体が、本記事とは異なるものなのかもしれません。
必ずしも治験だけでなく、投薬治療を続けていくうちに仮に新薬が適用されたらその有効性のサンプルになりえることだってあるかもしれない。
なので、低空飛行であってもその命を続けることが、将来の治療の発展に役に立つかもしれない。
今現在はそんな感じで考えが落ち着いています。


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